未来の 清掃バイト のみなさん、こんにちは
電話に出る仕事ができないうし子です。
清掃バイト の方がずっとマシだと心の底から思っている
「未来の 清掃バイト のみなさん」ってなんだよ!オマエはオレの人生に呪いをかける気か、というお怒りの声があるかないかはしりませんが
清掃バイト なんかよりはマシだろうと応募したバイトで、とんだ目にあうかもしれませんよ……?
清掃 のほうがずっとマシかもよ……?ウヘヘヘへ
などと不気味に手招きするこのブログですが
そうは言ってもあまり他の仕事の悪口になってもいけないなぁと気をつかってるんですがこれでも
……などと言いつつ、他の仕事の悪口をいまから書きまぁす
清掃バイト 以外のバイトにおける暑さ寒さの問題
仕事中の暑さ寒さって、けっこう重大なことだと思っています。清掃バイト をはじめる前にやっていたバイトをふりかえるとそう思います。
ケース1 工場(食品関係)
そもそも、この会社には工場の仕事で採用されたわけではなかったのですが、年末で忙しい時に「手伝い」として工場のほうに入ったのでした
年末だから真冬です。(しかも北海道)
工場内の室温3℃。(冷蔵倉庫みたいに冷やす必要があって冷やしてるのではなく、ただナチュラルにその室温)床はきわめて底冷えのするコンクリートで、立ってるだけで足の感覚がなくなる。そこで防寒着などではなく普通の工場用の白い服を着て、氷のように冷たい水に触って作業するという
もう寒さと冷えのフルコースみたいな環境で、山岳ベースで総括されてるような
エベレストで遭難してるような感じでした(空気は吸いたいだけ吸えるので、エベレストよりはマシなんですが)
その時は一時的な手伝いでしたが、後になって本格的に工場に異動にされた
「これは冬になる前に辞めなくては」と思い、辞めました(笑)
工場じゃない仕事で採用されてからの通算ですと、ここは11か月やりました
ケース2 物流仕分け
室温は不明(温度を示すものがなかったため)
一応防寒着は支給されているが、防寒着を着て手袋(すべりどめ付き軍手)をしていても手がかじかんで感覚がなくなる程度の寒さ
それで案の定手がかじかんで感覚がなくなり、商品を床に落として破損させてしまいました。そうすると別に弁償とかはさせられないですが「始末書」を書かないといけない
「この場所でこういう作業をしていて、こういう理由でこういう事故をおこしました」みたいな
それで「手がかじかんでいたので商品を落とし」と書いたら、その始末書を見た会社の人が本気で怪訝な顔をして「手袋はしてたんだよね?」みたいな事を言ってた
手袋をしてるのに手の感覚がなくなるような、そんな極端な寒さの中で労働者が作業してるということを分かってない感じでした
なぜなら、自分は別に寒くないから
寒いという件だけでなく、なにもかも全てがイヤな仕事だったので、辞めました(笑)まぁ半年(6か月)やったんですけど
でもこのバイトの良かった点は、「空気は吸える」ということでした
寒さが、冷えが人間の精神を追いつめる
極端に寒い環境のなかで働いていたそんなころ、図書館に本を借りにいくと、貸出カウンターの人は暖房の入ったあたたかい部屋で座って(あたりまえだけど)、利用者が返却した本を読んだりしてました
その姿を見たとき、
「こんな暖かい部屋で、座って、本読んでて、それで給料もらえるんか」
と、心の中でほとんど憎しみのようなものが沸きあがってくるのを感じました(笑)
他人が普通に暖かい部屋で座ってるだけで憎しみを感じるって、もう人間としておかしいだろう(笑)
本当にこのときは完全におかしくなっていたと思います。寒さと貧困が人間の精神を弱らせ、異常な状態にする……こわいですネー(←ひとごとみたいな言いかた)
一転、こんどは暑さで死を覚悟する
そうは言っても、なんだかんだいっても私はまだ寒さには強いほうです。本気で死を意識したのはこのバイト
ケース3 工場(非食品)
工場。がっちゃんがっちゃんと動いてる機械の前で作業をするんですが
「コンベアの前に人が並んで流れ作業」というのとは違って、機械ひとつに自分ひとりがついて作業するやりかたでした
夏になると作業中の暑さが異常になってきました。べつに焼き鳥作ってるわけじゃないんですが、機械が動いてることで熱を発しており、その前に立って、その場から離れてはいけない状態で必死で作業してる人間にとってはすさまじい暑さでした
その場を離れればそこまで暑くはないんですが。じっさい、のんきに談笑しながらその辺をぶらぶらしてる社員はべつに暑くないんです
で、機械に今のこの場の温度が表示されてるんですが、見たら42℃
42℃
しかしやっぱり、なんの対策もされてないわけではないんですよね。上の方に管があって、そこから風が出るようになってるんです
その風が当たることでなんとかギリギリ作業できるようになってるんですけど
本当にこの管から出てる細い風が、作業中のバイト労働者の命綱なんですけども
サディズムなのか何なのか分からないですが、
社員がわざわざこの風を止めるんですよね
風があっても死にそうなのに。その、かろうじて命をつないでいた「風」を止められるわけですよね42℃の環境で
何のためだかしらないけど
風を止められると、当然ながら危険な状態になってきました。
人間、暑すぎると呼吸ができなくなる
というのをこのバイトで知りました。普通の呼吸ができなくなり、どんどん息が浅く苦しくなっていくんですが機械はがっちゃんがっちゃん動いてるので、手をとめたりその場をはなれたりはできません。
そしてほとんど息が吸えなくなりました。
私はその時、「このままここで死のう」と思いました。
私が死ねば、ここで働いてる他の人の待遇が少しはよくなるかもしれない。本気でそう考え、それであーもーすぐ意識がなくなって倒れる、と思った時に休憩時間がきて、結局死にませんでした
死ぬ寸前までは行っても、絶妙に死なないようにできてるんだなとは思いました
辞めました(笑)というか今考えてみると驚きなのは、異常な暑さで死ぬ寸前まで行ったから辞めたんじゃなく、やっぱり全体的にイヤだったから辞めたという
辞めたとはいっても、9か月やったんですよね このバイト
今考えたら「あの暑さだけで辞めろよ」と思います
そこで! 清掃バイト はどうなのかというと
結論からいうと、 清掃バイト をしている今、暖かい場所で座っている人を見たからといって憎しみを感じることはないですし(笑)、仕事で命の危険を感じたこともありません。
人間扱いされない安労働者しかその場にいないという状況だと、「生物が問題なく生存できる温度」というのは用意されないわけですが、
清掃 の場合はお客さん(クライアント)が利用する場所をそうじするので、基本的にお客さんと同じ環境のなかにいるんですよね。
その意味で接客系は「お客さんと同じ環境のなかで働く」仕事ですけど(百貨店なんて、冬は客の暑さを無視して店員さんに合わせた温度設定になってるけど)、私は接客できないし
作業系しかできない私みたいな人間にとっては、 清掃 はその意味で貴重な仕事だと思っています
もちろん清掃も夏は暑くて冬は寒いですし、たとえばオフィスの清掃で「社員さんは暖かい事務室で仕事してるけど、清掃している廊下は暖房がないので寒い」というような状況はありますけど、寒いったってそんなもん、常識の範囲内の寒さですからね。「冬だから寒い」というごくあたりまえの寒さです
社員さんだって廊下に出れば暖房がないのは同じ条件なわけですし
でも以前、こういうことはありました。これを隠しておくのは公平ではないのでご紹介(笑)
ケース4 清掃(笑)
金融機関の支店の清掃。
最近は北海道の夏も本州なみに暑いというのも有名になってきましたけど、「人間が煮えるんじゃないか」と思うくらい暑い日でした。
そんな暑い日、私が一人で食堂を掃除していると、なぜか女子職員の人がわざわざやってきて
私の目の前でクーラーを消していきました
もうね、「暑い」という事そのものより、人が煮えるかというような暑さのなかでね、ひとが掃除してる所にわざわざやってきて、目の前でクーラー消していくっていうね、
その、人間の心のおそるべき冷酷さ、他者を自分と同じ生き物だと考えない共感力の無さみたいなものに驚きました。あれは今でも強い印象として残っています。
公平を期してこの話もご紹介しましたが、それでもこの「暑さ」というのは、「息ができない」とか「死を覚悟する」とかいうのとくらべたら全くレベルがちがう話ですからね。アレにくらべたらコレはまだ普通の範囲の暑さだったと思います
暑さ寒さで 清掃 の不利な点は
清掃 は作業であるがゆえに、同じ場にいるオフィスワーカーの人よりも暑いということはあります。
体を動かさないで仕事してる人が「寒い、寒い」と思って暖房を入れていると、それが清掃員にとってはムチャクチャ暑いというような事はあります。(実際私は現場によっては冬でも半袖の制服のままだったりします)
でも繰り返しになりますが、それは常識の範囲内の暑さ寒さです。
作業系バイトでも「お客さんと同じ環境のなかで仕事をする」 清掃バイト の利点、おわかりいただけましたでしょうか
これってまだ続くの?「 清掃バイト のいい所⑧」もあるの?